札幌交響楽団 第639回定期
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札幌交響楽団 第639回定期

2021年7月10日(土)札幌文化芸術劇場hitaruにて開催、札幌交響楽団 第639回定期の公演記録とレビュー/コメントのアーカイブページです。

公演日(初日) 2021年7月10日(土)  17時00分開演
会場 札幌文化芸術劇場hitaru
出演 指揮:尾高忠明
ピアノ:小曽根真
管弦楽:札幌交響楽団
演目 武満 徹:3つの映画音楽
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番
シベリウス:「ペレアスとメリザンド」組曲
チャイコフスキー:幻想序曲「ロメオとジュリエット」

翌日も同プログラム  
参照サイト
2021年7月10日(土)17:00~、7月11日(日)13:00~ / 札幌文化芸術劇場 hitaru(代替会場)
www.sso.or.jp

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aralechan

武満徹さん【3つの映画音楽】:1959年・66年・89年の映画音楽を1994年〜95年に構成した作品だそうです。

 前衛語法を経て次第に調的作風へ。新しい作品に取り掛かる前には一つの儀式・禊のように「マタイ受難曲〜第72コラール」の旋律をピアノで弾き、映画監督アンドレイ・タルコフスキー(遺作【サクリファイス】の冒頭で「マタイ受難曲」が流れる)に深く傾倒し、入院中の病床で偶然つけたFMから「マタイ受難曲」が流れ
「バッハは本当にすごいね。僕はクリスチャンではないけれども心も体も癒された。」と奥様に言って翌日亡くなった武満さんの晩年の作品。

 そこに難解な思想や世界観や鋭い社会分析はありませんでした。
癌との闘いの中で生きる喜びと未来への希望を抱きながらも、無限の空間と時間の宇宙と比べて、あまりにも小さく儚い自分の存在に湧く孤独感。
武満さんの感性を札響が伝え、聴衆と札響、武満さんが結ばれました。

【ラフマニノフPコンチェルト2番】小曽根真さんのカデンツァ👍❗️小曽根さんとフルート・オーボエ・ファゴット・弦の絡み👍❗️
ルービンシュタイン、リヒテル、ワイセンベルクに馴染んだ耳にはとても新鮮でした。
 
 浅田真央ちゃんや伊藤みどりさんがオリンピックで使用した作品でしたね。⛸一度はプレッシャーに押し潰されながら、最後の最後にトリプルアクセルを決めた演技を思い出しました。諦めないこと・いつも誠実でいること・影で支えてくれる家族や友人や仲間に感謝すること、音楽から離れないでいること。コロナ・パンデミックの今、大切だと思います。😀

【ペレアスとメリザンド】シベリウス エッセンス一杯の作品。本場フィンランド(オスモ・ヴァンスカ&ラハティ響など)に無理やり近付けるのではなく、札響らしく洗練された神秘的な演奏でした。尾高忠明さんはこの作品がお好きなのかも、と思いました。

【ロメオとジュリエット】冒頭のファンファーレから好演の予感です。ffの金管・打楽器・弦のパワーと、木管の甘美な表情(チャイコフスキー節)が良かったです。
 ロメオとジュリエットは散々迷い、周囲に混乱させられ強引に終わらされました。チャイコフスキーも悩み大き人生でした。

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