NHK交響楽団 第1946回定期 池袋Cプログラム
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NHK交響楽団 第1946回定期 池袋Cプログラム

2021年12月10日(金)東京芸術劇場にて開催、NHK交響楽団 第1946回定期 池袋Cプログラムの公演記録とレビュー/コメントのアーカイブページです。

公演日(初日) 2021年12月10日(金) 19時30分開演
会場 東京芸術劇場
出演 指揮:ガエタノ・デスピノーサ
チェロ:佐藤晴真
管弦楽:NHK交響楽団
演目 チャイコフスキー:ロココ風の主題による変奏曲 作品33
ムソルグスキー(ラヴェル編):組曲「展覧会の絵」

翌日も同プログラム
参照サイト https://www.nhkso.or.jp/concert/20211210.html
https://www.nhkso.or.jp/concert/20211211.html

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すぎだま🐔クラレビの中の人

オミクロン株対策による新規外国人入国制限により、指揮者がヴァシリー・ペトレンコからガエタノ・デスピノーサに、チェロ奏者がダニエル・ミュラー・ショットから佐藤晴真へ。
このあとに行われる多くの公演の出演者も変更となっており、ホント、今年も痛みつけられた年でした。

本プログラムの上手さは、「作者のあずかり知らぬ処で手を加えられた楽曲が、レパートリーとして燦然(さんぜん)と輝いている」ところでした。

残念ながら1曲目のロココが、演奏者変更でフィッツェンハーゲン版から原典版となって、その面白みが削られたかっこうとなったのはちょっと残念だったかもしれません。

デスピノーサは43歳。東京都交響楽団 第934回定期でのレイランドとほぼ同い年。その際に感じた、このあたりの頃の身体的充実と”働き盛り”感にまた納得しました。

ロココは今回、協奏曲風な組み立てに”改変”したフィッツェンハーゲン版ではなく原典版を聴けたことで、これが”変奏曲”であることを強く理解できました。
東京芸術劇場で初めてN馨を聴きましたが、この曲の編成では若干管楽器が強すぎたように私の席からは聴こえました。
ソリストアンコールは、カタルーニャ民謡「鳥の歌」。

展覧会の絵は、デスピノーサらしいフォルムで、管楽器や打楽器を歌手のように扱い、弦楽器を伴奏としてコントロールしているようにみえました。

N馨はさすがに聴いていて安心でき、特に今日の主役陣の吹き物鳴り物は盤石。先日のウィーンフィルのゆるゆるティンパニとは大違いの気持ちの良さでした。

奇をてらった感もなく全体的にはオーソドックスな演奏ではありましたが、間合い取りや歌いまわしに、デスピノーサらしさが輝いた夜でした。

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