九州交響楽団 第385回定期演奏会

九州交響楽団 第385回定期演奏会

2021年3月16日(火)福岡シンフォニーホールにて開催、九州交響楽団 第385回定期演奏会の公演記録とレビュー/コメントのアーカイブページです。

公演日(初日) 2021年3月16日(火)  19時00分開演
会場 福岡シンフォニーホール
出演 指揮:秋山和慶
ヴァイオリン:成田達輝
管弦楽:九州交響楽団
演目 シベリウス:
フィンランディア
ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 Op.47
交響曲第1番 ホ短調 Op.39  

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Q.E.D.ホフマン

コロナ禍に伴う2020年5月22日からの延期公演。予定されていた指揮のオッコ・カムは来日がかなわず、前音楽監督・秋山(御年80)の登壇となった。ネット上の書き込みによると、秋山の定期登場は8年ぶりとのこと(配布のパンフレットには記載なし。それどころか前音楽監督である旨の記載もない)。

東京から福岡に越してきた者だが、在京オケの中でも上位に入るほどアンサンブルの精度は高い(そのことは既発のマーラー録音や、昨年のNHK「希望のコンサート」特集からもうかがえると思われる)。上岡/新日本フィルに匹敵するといえば褒めすぎか。

詳しい人によると、現音楽監督の小泉和裕にバトンタッチしてから成長著しいらしく、小泉/九響ファンは(観測される限り)非常に多い。ただし、このコンビは小生には不満が残ることが多い。音色は大変豊かで、弦はもちろん(コンマス扇谷、1stVc山本、等)、Cl.、Fg.と名手が揃う。これ以上何の不満があるかと言われそうだが、オケ全体としてはどうも表情の変化に乏しいように思われる。(これはNJPの実演にも感じていた。ところがCDで聴くとそうでもない。すみだの座席が悪かったのか?)

前置きが長くなったが、そこで今回の秋山オール・シベリウス・プロである。心底驚いた。小生が足を運んだ九響演奏会(まだ2桁に満たない)の中では、疑いなくベスト。

人間不在の音楽といわれるシベリウスだが、今回の『フィンランディア』や第一交響曲、Vn.協奏曲では、まだそこまでの境地には至っていないように思われる。だから後期ロマン派的な熱演も悪くないのだが、今回の秋山は後期シベリウスの作風につながるような、抑えた演奏。金管がむやみに吠えるようなこともなく、内声部を聴かせてくれる。上で表情がどうのと書いたが、それがこのアプローチにはぴたりとはまる。

こうしたオケを持つ福岡市民は幸いであると思う。ソリストについては、もっと詳しく書いてくれる人がいるだろう。

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