九州交響楽団 第25回名曲・午後のオーケストラ

九州交響楽団 第25回名曲・午後のオーケストラ

2021年6月19日(土)福岡シンフォニーホールにて開催、九州交響楽団 第25回名曲・午後のオーケストラの公演記録とレビュー/コメントのアーカイブページです。

公演日(初日) 2021年6月19日(土)  14時00分開演
会場 福岡シンフォニーホール
出演 指揮:小泉和裕
管弦楽:九州交響楽団
演目 ヴェルディ:歌劇「運命の力」序曲
リスト:交響詩「レ・プレリュード」
マスカーニ:歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」間奏曲
ハチャトゥリアン:バレエ組曲「ガイーヌ」より
リムスキー=コルサコフ:スペイン奇想曲 作品34
ビゼー:「アルルの女」第2組曲  
参照サイト
https://www.acros.or.jp/events/12063.html

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嶋谷宏明 Hiroaki Shimagaya

亡き楽友を偲ぶ

19日(土)は九州交響楽団名曲午後のオーケストラ第25回へ足を運んだ。見ての通りオーケストラファンが飛び付く魅力たっぷりの小品セレクション。小泉音楽監督は(意外にも)こういったオムニバスを好む傾向がある。
かつては2015年7月に2日間、2020年2月にも赤坂サントリーホールにて東京都交響楽団と酷似プログラミングを施している。今回も九州福岡の聴衆ならでは?であろうか、万雷の拍手にて終演。一番ステージを楽しんでいたのは、その小泉音楽監督だったかもしれない。ジュゼッペ・ヴェルディの運命の力序曲発ジョルジュ・ビゼーのアルルの女第2組曲ファランドール着という流れ良き音絵巻、邁進する小泉=九響が魅せる明瞭さと歌心に感服。色々褒め称えたいけれども、中でも人気急上昇中の打楽器奏者吉永優香氏が魅せたハチャトゥリアンのガイーヌからレズギンカは惚れた。案の定、休憩中はスネアドラムの姉ちゃん!あのスネアの女の子誰?恐るべしスティック捌きに鳥肌等々、称賛が相次いでいたことは書き残しておきたい。そのレズギンカでは、小泉監督が棒捌きを止めてオケに委ねた。これって中々遭遇出来る機会ではないので… 私的萌えた。
客演としてカスタネットの女王として名高い竹泉晴菜氏や京都市交響楽団首席クラリネット奏者の小谷口直子氏、そして何と東京都交響楽団打楽器奏者の西川圭子女史も雛壇最上段に(!)という加勢も光った。今やわかりきっていることだが、首席トランペット奏者我らの松居洋輔氏のあの独特な遠鳴りはアジア・オセアニア屈指と、私からお墨付きさせていただこう。徳島からも打楽器を愛する楽友が来福してくれた。阿波オーケストラにてティンパニ奏者を務める。終演後大変ご満悦の様子だったので、私も嬉しくなった。
しかし、終始やるせない気持ちも確かにあった… 先日急逝した楽友がやはり来場されなかったこと。福岡シンフォニーホールにて同じバルコニー民として親交深かった楽友にあらためて哀悼の意を捧げる。それでも何だかいつものバルコニーに居た様な感覚も。きっと聴きに来ていたに違いない。楽友の意思をしっかりと引き継ぎ、私はオーケストラの魅力を今後も微力ながらも伝えていきたいと誓った。どうか安らかに。そして時々降りてきてまた一緒に談笑してください。コロナ禍明けには反省会を行い、ジョッキ一杯多めに用意しておきます。いつの間にか空っぽになることを願って。おかわりしましょうね!

#小泉和裕 #九州交響楽団 #亡き楽友を偲ぶ
#福岡シンフォニーホール

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