尾高忠明×大阪フィルハーモニー管弦楽団 ブラームスチクルスⅢ
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尾高忠明×大阪フィルハーモニー管弦楽団 ブラームスチクルスⅢ

2019年9月4日(水)ザ・シンフォニーホールにて開催、尾高忠明×大阪フィルハーモニー管弦楽団 ブラームスチクルスⅢの公演記録とレビュー/コメントのアーカイブページです。

公演日(初日) 2019年9月4日(水)
会場 ザ・シンフォニーホール
出演 指揮:尾高忠明
合唱:大阪フィルハーモニー合唱団
管弦楽:大阪フィルハーモニー交響楽団
演目 ブラームス:悲劇的序曲 作品81
ブラームス:哀悼の歌 作品82
ブラームス:交響曲第3番 ヘ長調 作品90

尾高忠明×大阪フィルハーモニー管弦楽団 ブラームスチクルスⅢ

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沓屋南実🎵0408L

過去のメモから。「哀悼の歌」のみの感想となります。

病後の指揮者の姿に安堵しつつ、友だちとこの曲を聴いた記憶がよみがえります。
歌詞を訳してみました。
 
哀悼の歌 

美しい人にも死はやってくる!
人類と神々の逃れられない定め
地底流のほとりに横たわるゼウス
その青銅の心臓を動かす術はないのだ
 
冥界の王の心を一度だけ緩ませたが
あと地上まで少しのところで連れ戻され
愛の希望を打ち砕かれたものがいた
 
アフロディーテは少年を癒すことができない
彼の華奢な体はイノシシに無残に切り刻まれた
 
倒れる神々の英雄を、不死の母は救う術を持ちえない
スケイア門に倒れる彼は、運命を受け入れるしかなかった
彼女はネレウスの娘たちとともに海底から姿をあらわし
名誉の死を遂げた息子のために嘆きの歌を歌う
 
見よ! 神々は泣き、女神たちも涙にくれるばかり
美しいものは過ぎ、完璧なものも崩れゆく
ただ、愛深き者たちの嘆きは美しく輝ける
凡庸な者たちは、歌もなく冥界へ下るのだ
 
だいたいこのような内容です。

演奏後、尾高忠明さんからお言葉がありました。チェコの巨匠「エリシュカ」さんの訃報直後に演奏することの偶然について複雑な思いである、と寂しそうにおっしゃいました。
 
 コンサート会場では字幕がオルガンの左右に出るので、言葉とともに音楽を味わうことができ感動がより大きくなった気がします。あって本当に良かったです。
 ブラームスに「ドイツレクイエム」のほかにこのような、清らかに心に沁みる作品があるとは嬉しい驚きでした。友人の画家の死をきっかけに作曲し、1881年に発表されました。
なおこの作品は作曲家の3番目の交響曲につながるものであり、シラーの詩に曲をつけた作品としては、ベートーヴェンの第九第四楽章、ヴェルディの歌劇「ドン・カルロ」に並ぶ名作だそうです。

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