読売日本交響楽団 日立コンサート・第415回名曲シリーズ
photo credit: Hiroyuki Tsuruno

読売日本交響楽団 日立コンサート・第415回名曲シリーズ

2001年2月5日(月)サントリーホールにて開催、読売日本交響楽団 日立コンサート・第415回名曲シリーズの公演記録とレビュー/コメントのアーカイブページです。

公演日(初日) 2001年2月5日(月)  19時00分開演
会場 サントリーホール
出演 指揮:ジェフリー・テイト
管弦楽:読売日本交響楽団
演目 ハイドン:交響曲第92番
モーツァルト:交響曲第39番
ハイドン:交響曲第104番  

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すぎだま🐔クラレビの中の人

会場はまずまずの入り。RAブロック(ステージ横の二階席)とPブロック(ステージ後ろ)にやけにお客さんが多い。
開演予定より5分ほど遅れてテイトさん登場。ケンブリッジ大学で医師の認定を受けているんですよね。生まれながらのご病気で杖を突いての入場。指揮台には専用の椅子が用意されている。まじめなイギリス人って感じです。

まずはオックスフォード。
第一楽章がとてもおとなしくて、まあ、古典ですからオケの構成も小さいので、サントリー大ホールのように大きいと響きが悪いのかもしれないけど、それでも少し元気がない感じ。しかしながら続いての二楽章で乗ってきたのかとても艶やかさが出てきて、よろしくなってきた。メヌエットの三楽章は立派で、終楽章は気品すら感じるいい演奏でした。それにしても速い。
同行者は、
「細かい指示をいっぱいしてる。燻し銀的な玄人好みのする演奏だね」
と言ってた。ふむふむ。

39番。
こちらも速い。彼のCDが予習曲となってるけど、それよりもぜんぜん速い。歌うアレグロというだけあって、オケのほうも大いに歌ってた。
「白鳥の歌」と昔から言われ、「すべてを肯定するような表情、いいかえればある種の天国の優しさ(プログラムより抜粋)」にみちみちて、いわゆる後期交響曲の中で異彩を放つ名曲といえるね。ちなみに順位をつけるとしたら、1位は39、2位41、3位40かな。

メインプロはロンドン。
第一楽章出だしの動機が異常なほど堂々としている。この部分はかなりゆっくり目で、それが威厳を醸し出していた。二楽章が大変麗しく満点で、三楽章はきらきら。放たれた光が心地よい速さで降りてくる感じがしました。
終楽章。ちょっと笑えた。今まで割とゆっくり目立ったのが、ここにきていきなり速くなって、ヴァイオリンの出だしがずっこけちゃった。セコンドヴァイオリンさんなんか苦笑いしちゃって、あはは。ま、ライブならではのスリリング、っていうのか?
この楽章は走り抜けるように流れていって、皆さん大変だったでしょう。フィナーレも厚みが出ててよろしい。

総体的に、テイトさんのやり方でしょうけど、速いので音の伸びがそれほどなく、いかにも古典!って感じで、最近のマーラー漬けの耳には大変新鮮でした。
久しぶりに古典を聴くと、交響曲の形式、つまりソナタ形式がはっきりと輪郭をあらわして聴こえて、上手く作曲するものね、と素直に感じ入っちゃうんですよね。またそれもたのし。

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